コラム
掲載日
2022.4.23

お金が貯められないのは「パーキンソンの法則」が原因? 克服するための3つの方法

Writer

株式会社ZUU

(画像=PIXTA)

「貯金したいが今月も赤字」「30分で完了するタスクに1時間以上かかる」といった経験はないだろうか。もしかすると、原因は「パーキンソンの法則」かもしれない。

今回は貯蓄の妨げとなる「パーキンソンの法則」と、その克服法について紹介する。

パーキンソンの法則とは?

パーキンソンの法則は、英国の歴史・政治学者シリル・ノースコースト・パーキンソン氏が、著作『パーキンソンの法則:進歩の追求(1996年)』の中で提唱した法則だ。以下の2つの法則が、日常生活やビジネスで活用されている。

第1の法則:仕事の量は、完成までに与えられた時間をすべて満たすまで膨張する
第2の法則:支出の額は、収入の額に達するまで膨張する

第1の法則は「時間」、第2の法則は「お金」に焦点を当てたもので、どちらも「人間は与えられたものを使い切ってしまう傾向がある」ということだ。

「やらなければならないことが山積みなのに、ついつい先延ばしにしてしまう」のは第1の法則、「収入が増えても貯蓄は増えない」のは第2の法則が作用しているためだ。

収入が増えても貯蓄は増えない理由

収入が増えれば手元に残るお金も増えるはずなのに、必ずしもそうならないのはなぜか。第2の法則について、もう少し詳しく見てみよう。

事例:
Aさんは月収20万円で生活していたが毎月ギリギリ赤字で、「あと5万円あれば貯金できるのに」と考えていた。その後転職して月収が30万円に増えたが、現在も貯金はできていない。

Aさんの事例をパーキンソンの法則に当てはめると、「入ってくるお金が増えたが、使うお金も増えている」ということになる。この法則に支配されている限り、月収が100万円に増えても1,000万円に増えても使い切ってしまうだろう。

「意志が弱い」といってしまえばそれまでだが、人間は誘惑に弱い生き物だ。収入が増えれば生活レベルを上げたくなるし、欲しい物も買いたくなる。

パーキンソンの法則を克服するための3つの方法

パーキンソンの法則について理解を深めたところで、克服するため3つの方法を紹介しよう。

1 生活費の上限額を決める

第2の法則に支配されている方は、そもそも生活する上で必要な支出額を把握していないケースが多い。まずは毎月の収入と支出を書き出し、お金の流れを把握する必要がある。

お金の流れを見直すと、それまで気付いていなかった無駄な出費も見えてくるので節約したり、毎月いくら貯金に回せるか計算したりすることもできる。

その上で毎月使える上限額を決め、その範囲内でお金を使うようにしよう。

2 お金の引き出しは月に1回だけ

「財布からお金がなくなるたびにATMから引き出していたら、思っていた以上に残高が減っていた」という経験がある方は多いだろう。現金払いは、気を付けていないとお金の流れが見えにくくなるというデメリットがある。

「使うお金は〇〇円だけ!」と決めて、1ヵ月に使うお金は一度にまとめて引き出すことで、無駄な出費や浪費を抑えることができるだろう。

3 貯蓄は「先取り」で手元に置かない

「貯蓄に回そう」と考えているのに、結局は誘惑に負けて使ってしまう方も少なくない。

誘惑を断ち切るためには毎月貯蓄する金額を決めて、使ってしまう前に貯蓄用の口座に移してしまおう。定額自動送金や振替サービスなどを利用すれば、時間や手間がかからない。

節約のストレス軽減? 投資で増やしながら貯める

中には「節約して貯蓄するのが苦痛」という方もいるかもしれない。精神なストレスが大きくなると、浪費や衝動買いに走る方もいるだろう。

そこで注目したいのが、「投資で増やしながら貯める」という発想だ。日本でも、お金や資産を増やす方法として投資に目を向ける方が増えている。

LINEリサーチが全国の15~69歳を対象に実施した「お金や資産を増やす方法」を聞いた調査では、各「貯蓄」と「節約」が同率トップ(51%)だった。

3番目に多かったのは、「資産運用・投資(29%)」で、前回の調査(2020年)から4ポイント増えている。

超低金利の今、銀行口座にお金を寝かしておくだけでは、思うように増えない。貯蓄は元本保証で確実に資産を形成する手段、投資はリスクを取る一方で長期的に資金を増やす手段として、家計状況やマネープランに合わせて使い分けてみてはいかがだろうか。

以下は、貯蓄預金の利回りを0.001%、東証一部上場企業における配当の単純平均利回りを2%(2020年実績)で想定し、毎月2万円を10年間積み立て運用した場合のシミュレーションだ。利回りとは、投資元本に対する利益の割合を指す。

  貯蓄 投資
毎月の積立金額 2万円
運用期間 10年間
想定利回り(年率) 0.001% 2%
元本+運用収益 240万円 265万円

シミュレーションではおよそ25万円の差がついているが、あくまで想定利回りに基づいた目安であり、シミュレーション通りの結果になる保証はない。想定利回りが高い商品ほど元本毀損リスクも大きい点にも注意が必要だ。株式投資の場合は、株式の購入時点より株価が下落する場合もある。

最初は少額から積み立ててみよう

「投資の知識がない」「損をするのではないか」「期待通りの利回りが達成できないのでは」といった不安から、資産運用や投資に踏み出せない方も多い。

しかし無理のない範囲で毎月一定の金額を投資できる積立投資などを利用すれば、初心者でも気軽に投資を始めることができる。

積立投資は一定の金額の投資商品を毎月購入する投資方法で、少額からスタートできる。「つみたてNISA(少額投資非課税制度)」や「iDeCo(個人型確定拠出年金)」など、投資で得た利益が非課税になる制度もある。

ただし、NISAには損益通算ができない、iDeCoには原則60歳以上までは解約・資金の引き出しができないといったデメリットがある点にも注意が必要だ。

もちろんどのような投資にも損失を被るリスクはある。商品によっては手数料や税金がかかるので、たとえ少額投資でも事前にしっかりリサーチするべきだ。

貯蓄と投資を使い分けて、賢く資産を管理しよう

冒頭で解説した「パーキンソンの法則」を参考にして自分の意志をコントロールしつつ、目的や家計の状況で貯蓄と投資を使い分けて、賢くお金を管理しよう。

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株式会社ZUU

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