コラム

投資信託にはご注意いただきたい事項があります。くわしくは「投資信託の注意事項」をご覧ください。

掲載日
2021.11.14

積立投資中に「暴落」が発生したときに避けたいこと

Writer

株式会社ZUU

(画像=PIXTA)

積立投資を行っている人の中には、まだ投資を始めて間もなく、これまで一度も「暴落」を経験したことがない人もいるかもしれない。

暴落はときとして投資家の判断を狂わせる。投資初心者の場合はなおさらだ。そこでこの記事では、積立投資中に「暴落」が発生したとき、避けたいことについて紹介していこう。

つみたてNISAの口座が3ヵ月で約60万口座増加

金融庁の発表によると、2021年3月時点のつみたてNISAの口座数は約361万だった。2020年12月時点では約302万口座だったので、3ヵ月で約60万口座増えていることになる。積立投資はつみたてNISA以外でも実践できるため乗り換えた可能性もあるが、少なくともつみたてNISAにはより多くの関心が高まっていると言えるだろう。

積立投資には大きく分けて「定額購入方法」と「定量購入方法」がある。前者は毎回一定金額(例えば3万円など)ずつ買付ける方法のことで、「ドル・コスト平均法」とも呼ばれている。後者は毎回一定数量(例えば100株など)ずつ買付ける方法のことだ。定額購入方法は投資金額が変わらないため、価格が安いときには多く、価格が高いときには少なく購入することになる。

一般的に「積立投資」と言うと、定額購入方法(ドル・コスト平均法)を指すことが多い。本稿においても特に断りがない場合は、「積立投資」の表記は定額購入方法(ドル・コスト平均法)を指すことにする。

「暴落」発生時に避けたい3つのこと

それでは、積立投資中に「暴落」が発生したとき、避けたいことには何があるのだろうか。今回は3点を挙げてみよう。なお、これらは投資信託やETFなど「ある程度分散されている金融商品」の積立投資であることが前提だ。

1.積み立てを停止してしまう

「どこまで価格が下落するかわからないし、いったん積み立てを停止して、大底を打ったタイミングなどで積み立てを再開しよう」と考える人もいるかもしれない。確かに、下落トレンド中の積み立てをやめて、購入にあてる予定だった資金を手元に置いておき、大底を打ったタイミングで一気に購入すれば、運用パフォーマンスは高くなるはずだ。

しかし、大底や上昇トレンドへの回帰のタイミングを読むことは極めて難しい。そもそも積立投資とはその難しさを認めた上で、「購入時期を分散することで価格変動リスクを抑える」というアプローチだ。

前述のように、積立投資は価格が安いときに多く購入できるため、場合によっては「暴落時は絶好の買い場」と考えることもできる。暴落は平均取得価格を下げる絶好の機会というわけだ。状況にもよるが、基本的には積み立てを停止してしまうことは避けた方が良いだろう。

2.積み立てる金額を減らしてしまう

1と同様の理由から、積み立てる金額を減らしてしまうことも避けたい。状況にもよるが、むしろ、家計に余裕があれば、暴落時は積み立てる金額を一時的に増やすことを検討しても良いだろう。例えば「毎月3万円ずつ積立投資をしているが、暴落する直前の水準に戻るまで、しばらくの間、毎月5万円に積立金額を増やす」といった具合だ。

このような工夫をすることによって、「価格が安いときは多く購入し、平均取得価格を下げることができる」という積立投資の特性を大いに活かすことができる可能性がある。

「状況にもよるが」と記載したのは、上記は短期間で暴落前の水準を回復する前提の話であるためだ。その暴落は長期下落相場の始まりかもしれない。下落相場が継続すると、いくら積立額を増やして平均取得価格を下げても、損失がふくらんでしまう可能性もある。相場環境によっては、必ずしもうまくいくわけではないことに注意が必要だ。

相場を正確に予測することはできないが、過去の値動きであったり、暴落の要因をよく分析したりして、「これは比較的短期間で元の水準に戻りそうだ」と思ったら、積立額を一時的に増やすことを検討しても良いだろう。

3.積み立てている資産を売却してしまう

一番避けたいことは、積み立てている資産を売却してしまうことだ。暴落局面であると、「ある程度分散されている金融商品」であっても短期間で何十パーセントと資産価格が下落してしまうこともある。

見る見るうちに自分の資産が減っていく様子を見ていると、「少しでも傷が浅いうちに売却して、暴落局面から逃れたい」と思う人もいるだろう。確かに、レバレッジをかけていたり、長期目線でも上昇が見込みにくい資産であったりする場合は、少しでも早く売却して、ポジションを閉じたほうが良いかもしれない。

しかし、積立投資に関しては、暴落でそこまで一喜一憂する必要はない。投資対象が値下がりし続けてしまうのであれば、積立投資をしていても利益が出ることはないが、「ある程度分散されている金融商品」を長期視点で積み立てているのであれば、必ずとは言えないが、どこかのタイミングで利益が出る可能性もある。

特に、暴落に対して深い考察なしに反射的に売却してしまうこと(いわゆる「狼狽売り」)は避けたい。結果として売却することが正解の場合もあるかもしれないが、売却注文を出す前に、落ち着いて状況を整理し、積立投資のメリットや開始理由を今一度思い出すと良いだろう。

「暴落は歓迎すべきこと」くらいの気持ちを持って、動じずに対応しよう

積み立ている資産にもよるが、積立投資においては、基本的に「暴落は取得価格が下がるので歓迎すべきこと」くらいの気持ちを持って、動じずに対応することも心がけておきたい。

長く投資を続けていれば暴落に直面することもある。その際、いっときの感情に身を任せて行動してしまうと、運用パフォーマンスを大きく低下させかねない。暴落局面においては、感情が最大の敵と言えるかもしれない。

Writer

株式会社ZUU

家族や友達にシェアする

コラムの注意事項

本コラムは一般的な情報の提供を目的としており、当社にて取り扱いのない商品に関する内容も含まれています。

当社が信頼できると判断した情報源から入手した情報に基づきますが、その正確性や確実性を保証するものではありません。

外部有識者の方にも本コラムを執筆いただいていますが、その内容は執筆者本人の見解等に基づくものであり、当社の見解等を示すものではありません。

本コラムの記載内容は、予告なしに変更されることがあります。

ページの先頭に戻る